久々の小平に帰って、目的地を入力したものの案内してくれないカーナビをにらみ続けていて、偶然に発見したのが今井城跡。
居館跡ということで規模は小さいものの遺構の見事さは感嘆もの。
空堀は堀底道となって郭を連結、土塁や虎口も備えしており、
イメージ的には北条系?のミニチュア版松山城といったところか。
住宅街に取り囲まれながらよくぞ残ってくれたものだ。
時間があれば縄張図を起こして鳥瞰図や想像図を作成してみたかった。
今井氏数代の居館と伝えるこの今井城跡は、面積およそ8500平方メートルの二郭からなる単純な連郭式の城郭である。
東半分は西地両側に深い空堀と三方を土塁に囲まれた曲輪であるが西半分は土塁のない曲輪である。
昭和42年の春と夏の二度にわたって青梅市教育委員会は発掘調査を行った。
その結果、正和元年(1312)から大永2年(1522)にかけての板碑や開元通宝等が発見され、
また、遺構の保存が良好であることが判明し、
小規模ながら中世城郭としてきわめて貴重な遺構であることが明らかとなった。