信州の佐久穂町で信州ふるさとづくり応援団の会議があって出掛けてきた。
佐久には甲斐から侵攻してきた信玄ゆかりの城跡が多いので、行きがけの駄賃はもちろん山城攻略。
横川SAで峠の釜めしを買って、山城跡から浅間山を眺めながら食べようという趣向で稲荷山城(勝間城)を目指した。
しかし、主郭付近から浅間山が展望できたはずなのに、今回は木々の緑に遮られて全く展望が得られない。
草木は伸び放題、春祭りのボンボリも取りつけられたままで、整備が行き届いていない。
そのくせ何故かトイレだけは3か所もあったりする。
稲荷山城は、信玄の信州侵攻の拠点となり、
また徳川勢が上田城を攻めた折にホウホウの体で逃げ込んだと言われる崖端城だ。
現在は神社や弓道場・ゲートボール場などになっている郭跡と本郭の切岸に城の遺構の雰囲気が残る。
史跡として少しは顧みられてしかるべきと思うが、公園化の意図があったのか無かったのか、脈絡なく開発されたようだ。
城址の案内看板さえ見当たらなかった。
信玄はこの城から浅間山の噴煙を眺めてどんな策略をめぐらしたのだろう、釜めしを食べながら思った。
正体不明なロケット風のタワーと、千曲川の流れに立ち込む釣人の姿が印象的だった。