以前、岩櫃山の山腹にある岩櫃城址を訪れた際に、本丸跡から続く尾根道を暫く登ってみたことがあるが、
その時は時間切れで諦めてしまった。
しかし岩櫃山のそそり立つ岩峰が心の中にはっきりと焼き付いていて、
いつかは登ってやろうと考えていた。
今回も大手口から登り始めるが、戦国期の遺構を眺めながら歩くのでついついいつもの戦国惚けになりそう。 しかし沢筋を登るほどに屹立する岩峰と木々の緑と新鮮さに眼を奪われて漸く山歩きモードに。
沢筋を登りつめた尾根筋には鎖場もあって多少の緊張は強いられるが爽快なスカイウオークが楽しめた。
山頂ではお約束の山座同定。残雪に輝く山々を指さしながら確認する。
帰途は迷わず岩櫃城址への道を選ぶ。
前回諦めた地点はすぐに分かった。
擂り鉢状に抉られた地形だったので井戸の存在を疑ってみた地点だ。
再度訪れた岩櫃城址の本丸の標識が無残にも根元から倒壊していたが、
遺構の壮大さには改めて感嘆した。