「日本百名山」の著者・深田久弥氏終焉の地として知られる茅ヶ岳(1704m)
に登ってきました。金峰山やそれに連なる峰々を見渡せる尾根道の途中のささやかな標柱に花が捧げられていました。
最近は百名山ブーム、どこもかしこも登山客で溢れています。この日も○○旅行会の団体サンで山は大賑わいでした。
山登りに見切りをつけて、竿を握って渓に立ち込むのは暫く先のことになりそうです。
「かくカク遊ぶ書く遊ぶ」 大沢在昌 小学館文庫 1998.1.1 480円
著者が釣りを始めたのは「遊び半分で試した、夏の防波堤での小アジ釣り」から。
たった15センチ足らずのアジが釣れたとき、心が震えた。
あの、魚屋の店先でしか見たことのなかった魚が、銀色の魚体を閃かせながら波間から、この掌にとびこんでくる。 生き物だ。無駄に殺してはいけない。食べなくては。
魚嫌いの人間が変わった。出刃を柳刃を買いこんだ。 食べられぬ魚は放し、食べられそうなものは、どんな料理方法を考えても、食べる。
まったく知らなかった味の世界との出会いでもあった。 |