小平漁協の通勤娯楽

　 世の中相変わらず景気の回復が遅れています。 釣りだキノコだ山菜だと野遊びにふけっている場合ではなさそうですが‥‥これを止めたら精神の安定を欠いてしまいそうです。 そう言えば最近、通勤電車の人身事故が多いようです。年末には増えるものですが、 最近は季節に関係なく発生して電車が遅れます。
　せめて通勤娯楽でウサを晴らしましょう。

時代小説「天方釣り」 小田　淳  つり人社 　950円  1997.11.20
遊びさえも「道」にしてしまう求道精神溢れる日本人のこと、釣りも例外ではないようで、「 武道」に擬して「釣道」を成立させるのは造作もないこと。「釣り竿を構えたら、精神を統一して、 天の方向へ向けた竿先に心気を集中する心得」が「天方釣り」の極意とか。 時代小説のかたちを借りて現代の釣り人たちに対して警鐘を打ち鳴らしているいるのだが、設定にやや難ありか？
でもまあ、気軽に読めて好感。暫くこの著者の作品を楽しんでみよう。

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