小平漁協の通勤娯楽

　 いつまでもウダウダと蒸し暑い日々が続きます。満員電車が揺れる度にジト〜っと汗が吹き出ます。 そんな時せめて心はアラスカにでも旅をしようと手にした一冊。悠久の大自然にゆったりと流れる時間を背景にして、 そこに棲む野性動物や人々との交流を描いたエッセイ。一昨年、ロシアでの取材中に熊に襲われて命を落とした写真家の遺稿。 厳しい自然の中で生と死に向き合ってきた著者は自らの死自体も従容として受け入れたのでないだろうか。 清涼感あふれる久々の漁協推薦文庫。

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