フライフィッシングのメーリングリストの仲間が主宰するオフに参加して山女魚の入れ
喰い?を堪能して以来、自分で巻いたフライで釣りたいものとタイイングにハマッてます。
これもこの釣りの楽しみの一つと改めて思い知りました。もっとも使用に耐えうるかどう
かは別問題で、釣友にテンカラ用だといって粗製濫造毛鈎を送りつけてやろうかと密かに
考えてます。
フライに限らず仕掛け作りは釣り人共通の楽しみだが、海釣りにはさらに加えて料理と
食味の楽しみがある。ご存知、食欲の釣り師の食いしん坊エッセイ!
「海釣りの悦楽」 盛川 宏
NHK出版 680円 2002.4.10
ここはとりあえず表紙カバーの紹介文をそのままパクラせていただきましょう。
「ホンモノの釣師、魚味通になるための蘊蓄を、あの釣りの達人モリさんが伝授。
釣り師の哀しき生態、悪戦苦闘、漁師との交歓を活写し、海釣りの悦楽を謳う。
波立ち騒ぎ、魚味満載のエッセイ万華鏡。」
毎度お馴染みの盛川節のエッセイにドンピシャの紹介コピー。
でも、これだけでは手抜きのそしりを免れないので
「かわしやかめさんのはなし」という一文を簡単にご紹介しておきましょう。
著者はある時カメさんの船に乗り合わせ、
客がほどほどの釣果を上げたとみるや、釣れるポイントの根を上手くかわして
操船して客に釣れないように仕向け、潮が変わったとか
なんとか言ってそれ以上の釣りを諦めさせたのに気がつく。
普段から客にボーズの思いをさせたことがないヤマタテの名人だからこそできる芸当だと見抜く。
魚は今日釣れたからといって明日また釣れる保証はない。
釣れるときにはとことん釣ってしまおうとするのが釣り人のサガ。
カメさんの行為は釣りすぎはよくない、そのポイントにいる魚をなるべく多くの釣り人に釣らせたい気持ちからだと
著者は理解する。それ以来著者はより一層カメさんが好きになったという。
海釣りの世界も欲深釣師や漁師ばかりではない!?
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