小平漁協の通勤娯楽

　 釣り史研究家として知られる著者が平成６年から７年間に渡って日経新聞夕刊（名古屋） に連載してしてきたコラムのピックアップ版。 釣り好きな著名人の逸話を紹介した「名人上手」３９話 釣りの今昔に思いを馳せる「昔語り」２７話 昨今の釣り事情への想いを綴った「釣りへの想い」３５話 釣り本コレクターの面目躍如「釣り本に見る」３０話 　　俳人でもある著者の俳味溢れる「季節・旅に想う」４１話 そして「魚と釣り道具」の３７話　以上、煩悩の数の１０８を越える計１０９話。 通勤電車の徒然にあちこちと気まぐれなページを繰ってて読める気軽さが良い。 釣りをモチーフにした俳句も数多く紹介されていて興味深い。 年の瀬に向かう今日この頃、三句だけ紹介しよう。

　　　　 夜逃げの　釣り師が一人　又ひとり　　長谷川隆
　　　 大晦日　世間へ義理で　釣り休み　　古川柳
　　　各々の　魚拓をひろげ　年忘れ　　　　直治

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