安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協の通勤娯楽

'01.3.20

渓流解禁の便りがあちこちから届き始めました。今年こそは餌釣りをきれいサッ パリと卒業?して、フライあるいはテンカラ等の毛鈎釣りの世界に足を踏み入れよ うとの気持ちだけはあるものの、なんだかんだと慌ただしく初釣行も未だ果たせて いません。


「毛鈎釣り」と言えば、洋式毛鈎のフライフィッシング、和式のテンカラ釣りと いうのがほぼ常識だが、これに異を唱える先達もいる。

「かげろうの釣り あとさき」加藤須賀雄

つり人社 1300円 2001.3.20

「私はテンカラという言葉を嫌う。山里に伝承された日本の毛バリ釣りには、  その道具にしても技法にしてもどこかに職漁臭が宿命的に漂う。それが悪いというわけではないが、 それをテンカラというなら、アマチュアとしては、   それと一線を画した釣りをしたい、というのが私の思いである。」 それが筆者の言う「かげろうの釣り」である。 まだまだ日本の河川のあちこちで職漁師が活躍中で、案内人をたててまで釣りを 楽しむ町の釣り人が「道楽者」などと後ろ指さされていた頃のこと、釣りに市民権 を獲得すべく、遊びとして釣りを楽しむ「アマチュアリズム」を提唱した筆者ならではのこだわりであろう。
遊びや趣味としての釣りの黎明期に活躍した「佐藤垢石」や「竹内始萬」のエピ ソードなど、発行元のつり人社の楽屋ネタみたいな話もあって興味深い。 同じ著者のエッセイ集がつり人社から出ている。こちらが小平漁協推薦図書。

「新編・かげろうの釣り」 つり人ノベルズ

  880円 1991.9.20


「バス釣り」は犯罪である!として、ブラックバス問題に新しい視座を提供した 本が文庫化されて発刊。    

「ブラックバスがメダカを食う」秋月岩魚

宝島社文庫 648円 2001.3.10


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