安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協の通勤娯楽

2001.2.18

あと暫くの辛抱で渓流解禁ですね。例年になく雪が多く寒い冬でしたが、どんなシーズンになるのでしょうか? オフは海釣りと決めていたのも今は昔、ここ数年は富士山の眺望を求めての山歩きに勤しんでいます。


湘南を舞台にした作品で知られる喜多嶋隆氏の文庫書き下ろし、ファン待望の海 釣り小説。
 
「ルアーに恋した日」 喜多嶋隆 光文社文庫 476円 2001.2.20

株で失敗した父を見限って家出した母、暴力団に追われて蒸発した父、 主人公は24歳の一人暮らしの湘南ガール。男勝りでしかも美女、釣具店と釣り船の手伝い で暮らしている。シーバスのトーナメントにも入賞するなどルアーフィッシングの 腕前は確か。それを見込まれて新興釣り具メーカーのフィールド・テスターを委嘱 される。 そのフィールド・テスター採用を決めるシーバスの実釣バトルが最初の見どころ。 観察、推理、想像力、そして自分の技術への確信、スポーツフィッシングの醍醐味 が凝縮されたシーンが展開される。次々とシーバスを釣り上げる競技相手に動揺も せず、時間切れ寸前のたった一投で大物をゲットして勝負を決める。 そんな主人公のもとに家出をした少年が転がり込んできて同居生活が始まる。 右手に障害を持つ少年は心にも深い傷が・・・・通勤電車の行き帰りで一気に読了。 読後感爽やかなフィッシング小説!

喜多嶋隆のフィッシング小説は他に
      「天使のリール」 中公文庫  2000.7.25 629円
      「ミッドナイト・フィッシング」 光文社文庫 1993.6.20 420円
      「ドラゴンフィッシュを釣り上げろ」 光文社文庫 1993.9.20 520円