安曇野風来亭 道楽日誌 操業日誌 戦国山城散歩 キノコ図鑑 小平漁協書籍部 自己紹介

小平漁協の通勤娯楽

2000.8.20

暑い夏も盛りを過ぎたようですが、夏休みの釣果はいかがでしたか?
 かく言う私は2泊3日で南アルプスの北岳〜間ノ岳に登ってきました。 富士に次ぐ第二の高 峰に発する渓流は魅力的な相貌をしていました。 もちろんリュックに竿を忍ばせてはいたので すが、清流の中に渓魚が群泳ぐ姿をイメージできただけでもう充分に満足でした。 来週あたりから通勤ラッシュも本格的に復活ですね。「通勤娯楽」もボチボチ再開すること にしましょう。

「秘渓を巡る釣りの旅」佐々木一男

つり人社 1300円 2000.8.1

著者は日本渓流釣連盟の現会長。渓流一筋に50年の釣り人生の前半に訪れた当時「秘境」の 釣行記。 尺上の岩魚が魚止めの滝壺で跳ね、黒々とした群れが瀬を泳ぎ回っていた頃の話だ。  信州の遠山川、奈川、境川、上高地の梓川、奥只見の銀山平、奥会津の檜枝岐、尾瀬、上越の 小滝川、上州の泙川、等々、 私も訪れたり釣行したことがある渓流も紹介されていて興味深い。
 かっての秘渓も砂防堰堤や護岸工事が施されて姿を変え、 林道が延長されて車でどんどん入り 込んで行って手軽に竿を出せるような釣り場になってしまった。
「この五十年は楽しかった。まさしく至福の過去だった。いまは、老いの坂道を登りきって、 ほどなく峠に立てる。余命がいつ尽きるかは人それぞれだが、私はいま、ヤマメとイワナ と渓流の仲間を讃歌しながら、本書を記述できたことを望外の喜びとしている。」 これは著者の秘渓釣りへの挽歌だ。他に、つり人社から以下の著作が発行されている。

        「月山慕情」   つり人ノベルズ   1992.3.1      880円
    「北の釣り余情」つり人ノベルズ 1996.11.10   980円
    「渓流釣り余滴」つり人ノベルズ 1999.7.20     950円