禁漁以来釣行もままならず、
よくも精神に変調を来さないものと我ながら感心しているのですが、海釣りから渓流へ、
渓流から鮎釣りへ、そしてきのこ狩り、山歩きへと関心が移ってきているからなのでしょうか。
あるいは通勤娯楽と称する通勤電車の中の釣り関係文庫の読書で事足りてしまっているからかも。
でも最近は需要?に供給が追いつかず、タイトルだけ見てソレとわかる文庫本はだんだん少なくなってきたので、
釣り心のある作家や、それらしい小説をパラパラとめくっては釣り関係の記述を探して出しては買い求めて、
通勤電車の行き帰りのささやかな娯楽としています。
ハードカバーの大きな活字でないとそろそろ眼にキツくなっているのですが、
文庫本と限定して探しだすのもひとつの楽しみなので止められません。釣りに行けなければ行けないほど、
忙しければ忙しいほど、通勤電車のなかの僅かな時間が至福の時間となるのです。
ということで、「今週の通勤娯楽」を再開します。
魚派列島-にっぽん雑魚紀行 甲斐崎 圭 中公文庫 762円 1997.10.18
魚市場には決してに並ぶことのない雑魚を求めて各地の漁港を巡り、
その土地ならではの味覚に舌鼓を打つ。
まだまだ日本の海は豊穰であるかのごとく錯覚してしまう。
そう言えば最近旨い魚を食ってないなあ。
出張先の青森港から眺めた陸奥湾がやけに魅惑的に見えて
またぞろ自分の手で調達してみようか、な〜んて密かに決意?
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